5 布団にくるまって、耳をすましていると病室の扉がゆっくり開いた。先生のメガネのフレームが月明かりに反射して光っていた。 「ずっと起きてたの?」 「うん」 先生が布団をめくるとアキラはひざを折り曲げた。 「どうしたんだい?」 「う……」 閉じた足のあいだに先生の手が割ってはいる。内股を撫でながら足を開かせると、アキラの股間はぬれていた。 「ひとりでしてたんだね……」 「だって……ガマンできなくて」 今日で最後だと思うと、アキラの体はいつも以上に先生を求めてしまっていた。先生がいなくても先生に治療されるのを想像して、ひとりで性器をさわっていたのだ。 先生はアキラの上に覆いかぶさり、パジャマをまくり上げた。小さな突起に吸い付き、丁寧に舌先で転がす。 「んぅ……」 「 ここも熱くなってるね」 女の子でもないのに胸をさわられて気持ちいいなんて、先生に治療されなければ一生気づかなかったことだ。 「先生、早く……」 「もう注射してほしいの?」 先生はさっき来たばかりだけど、アキラは受け入れる準備はできてるつもりだった。注射を待つ時間もおしくて、自分でそれをほぐしていたのだ。 先生は入り口に指を持っていった。アナルは指をすぐに飲み込んでしまう。 「こんなにして……ヒクついてる」 「すぐ入れても大丈夫なように……自分でシてたの」 なにか大切なものをみるような先生の目が自分に向けられているのが嬉しかった。アキラは起き上がると、先生のズボンのジッパーを下げる。 「僕が大きくしてもいいよね?」 「ああ……いいよ」 平常時でも大きいそれはアキラの小さな口にうまくおさまらない。アキラは性器の先にキスをして、それから舌先で側面を舐めていった。 ここは、一番先生の香りがする場所だからアキラはここが好きだった。 先生の右手はアキラの尻をなで、入り口に指が入った。一本入れて、もう一本入れる。キュウウっと先生の指を締め付けて離さなかった。アキラがわざとそうしているわけではないのだが。 「せんせ……大きく、なってる……」 大きくそそり立ったものを口に含むのは無理そうだった。でもアキラは口を大きく開けてのどの奥までそれを突っ込む。それだけでも苦しいので愛撫する余裕はなかった。 「んっ……っは、んく……」 先生のを口にふくみ、先生に後ろをいじられながら自分の性器を上下にゆっくり擦った。 自分のも年とともに大きくなるんだろうか。こんな貧弱な体でも先生みたいに手足がすらっと伸びて、かっこよくなれるのだろうか。とても想像できない。 だからこそ、先生を好きな気持ちは膨らんでいく一方だった。 「好き……だよ」 性器から口を離し、アキラはゆっくりつぶやいた。 アナルを攻めていた先生の手がとまり、くちゅくちゅとアナルから聞こえていた音もやんだ。 「せんせ……ひゃっ!」 顔を見ようとしたら両足をつかまれてひっくり返る。足を大きく広げた格好になった。 ――好きって、初めて言ったかも。 足を広げられたことより、自分の行動のほうが驚いた。ずっと先生の気持ちを聞くのが怖かった。言ってしまったら、拒絶される気がして。 だって、先生はアキラとの治療が好きなのだ。アキラ自身を好きなのとはたぶん違うと思う。 先生の先っぽが入り口にふれた。 「入れるよ……」 「んっ……ひあ、あああっ!」 声が出たのであわてて両手で押さえる。先生は腰の動きを早めた。アキラも一生懸命動こうとするが、いつも先生の動きに負けてしまう。 激しい動きについていけず、体はされるがままだった。 アキラの身長が先生のを越すはるか前に、この治療も終わってしまうのだ。 「先生……おっきいの、入って、気持ちいい……よ……」 「アキラのも、パンパンになっちゃってるね……」 「っやん!」 指先ではじかれ、小さな性器から蜜がごぼれおちてきた。 「せんせ……」 「出そう?」 アキラは先生の髪の毛をひっぱった。そのまま唇を重ね、舌を入れた。アキラの大胆な行動に驚いたのか、先生は目を丸くする。 「好き……先生」 別に嫌われてもいいや。明日からもう治療はしないんだから。背中に手をまわし、シャツからのぞいた鎖骨にキスを落とす。すると先生は動きをとめた。今度は前へ前へと腰を進めていく。 「んっ、もうイッ……はあ、んっ!」 もうこれ以上奥に行けないところまで来て、アキラの下半身に激痛が走った。アキラはシーツを握り締める。 「僕も……だよ」 「え?」 そっと目を開けた。先生のメガネがずれて、アキラの顔にあたって床に転がる。無機質で冷たい音がした。それからポタポタとアキラの頬にしずくが落ちてきた。 先生がそれを指先でぬぐうと、まるでアキラが泣いているみたいだ。 「僕も……アキラが好きだよ」 「ホント、に?……ゃうん!」 先生のクスリを中に感じて、アキラもばいきんを出した。入り口が切れたのか、先生のクスリは気持ちいいだけじゃなくて、ちょっと痛い。でもそんなのどうでもよかった。ゆっくり中に注がれるのを感じながらアキラは体をのけぞらせる。 「先生も……僕の、こと……」 「じゃなきゃ、こんなことしないだろ」 アキラは体を起こし、挿入されたままで先生の上に乗る。先生も足りなかったのか、性器が中で大きくなるのがわかった。下から突き上げるとアキラは悲鳴を上げた。 「っああ!」 「大丈夫?痛かった?」 「いいの……続けて……」 メガネをかけてない先生の顔が近くにあった。濡れた目じりに舌を持っていく。しょぱい味がした。下から突き上げられるたびにアキラは声をがまんするが、耐え切れなくなって声が漏れてしまう。 「いっ、気持ちいい、すごっ……」 動きが早くなって声が大きくなる。先生はそれを防ぐためなのかアキラの口をキスでふさいだ。それでもすきまから声が漏れる。 「イクっ、せんせー、の……奥に、あたって……」 「僕も……もう、出すよ」 「んっ……っやあああん!」 二度目の"治療"を終え、先生はぐったりしたアキラから性器を抜こうとした。しかし、アキラは先生の白衣をつかんで離さない。先生はチラリとドアのほうに目を向けた。 「アキラ、先生もう行かなきゃ……」 「……ヤダ」 わかってる。先生はあせっていた。わかってるけど止められない。 朝になったら終わってしまう。先生とくっついていたらずっと夜のままでいられる気がした。 そんなことあるわけないけどいまのアキラにマトモな判断なんてできない。 |
●あとがき●
ちょっと長めになりました……どこで切るべきかわからず。
脱メガネになってましたがどうでしょう?
次でラストです。
←BACK | NEXT→ |